移民局への提出証拠:友人や親族に宣誓供述書を書いてもらう際に気をつける点
アメリカ市民やグリーンカード保持者と結婚すると、移民局へグリーンカードの申請や婚約者ビザの申請をすることになります。その際、カップルやご夫婦の婚姻関係や婚約関係が誠実な関係であって、虚偽のものではないことを証明する必要があります。
また、2年間の条件付きグリーンカードの条件解除の申請の際にもグリーンカードを取得してからの2年間、誠実な婚姻関係を続けてきたのかどうか、グリーンカード取得の為だけの虚偽の関係ではないのかどうか証明しなければいけません。最初の2年間の間に離婚に至ってしまった場合や配偶者に暴力を受けた場合でも、同様の証拠が必要となります。
以前のコラムでも紹介しましたが、様々な書類がその証拠として提出することが可能です。
例えば、二人の写真。二人で一緒に旅行した際のホテルや航空券のレシート。ご夫婦名義の銀行口座やクレジットカードの請求書。ご夫婦で所有している不動産の所有権証明書など。
その中の有効な証拠の一つに友人や親族に書いてもらう宣誓供述書があります。特に、離婚や別居に至っている状態で、婚姻関係を証明する書類のほとんどが配偶者の手元にあり、提出できない場合には、複数の友人や親族に宣誓供述書を書いてくれるように依頼することも一つのオプションです。
英語で宣誓供述書?と思うと書くこと自体億劫になってしまう友人や親族もいらっしゃるかもしれませんが、日本語で書いて、英訳を添付することも可能です。
さて、移民局へ提出する宣誓供述書にはどのような項目を含むべきなのでしょうか。
原則、下記のものを含む必要があります。
· 供述書を書いた方の氏名
· その方の住所
· その方の電話番号
· その方の職業と雇用主
· その方の生年月日と生まれた場所
· その方のステータス(アメリカ市民・永住権保持者・学生ビザ等)
· その方が、どのように申請者と知り合ったのか
· その方が申請者とどのくらいの頻度で会っているのか、家に訪れたりしたことはあるのかどうか等(どれくらい申請者と親しいのか)
· その方の身分証明書のコピー(パスポート、グリーンカードまたは運転免許証)
· その方が二人の婚姻関係(婚約関係)は誠実なものであると思う理由
どのように二人の婚姻関係が虚偽ではないものだと思う理由ですが、「見た」「聞いた」を使った文章を書くだけで結構です。例は以下の通りです。
「過去1年間、ご夫婦が毎朝、一緒に散歩しているのを見かけるので、誠実な婚姻関係であると思います。」
「奥さんから「誕生日にダイヤモンドの指輪を主人からもらったのよ」と聞いたから誠実な婚姻関係だと思います。」
「奥さんから「夏休みは家族でハワイへ行っていたのよ」と聞かされ、ご主人とお二人で写った写真を見せてもらったので、誠実な婚姻関係だと思います。」
「昨年、ご夫婦で一緒に暮らす家を購入されたので、誠実な婚姻関係だと思います。」
申請者のことをよく知っていらっしゃれば、過去2年間の出来事から、誠実な婚姻関係だということを証明出来るエピソードはいくつも書くことが出来ると思います。
そして、宣誓供述書の最後に下記のような宣誓文を含め、日付記入と署名をしてもらうようにしましょう。
I affirm, under penalty of perjury, that all the foregoing statements are true to the best of my knowledge.
Signature of Affiant Date
Notary Publicの目の前で署名してもらい、その宣誓供述書の信憑性を高めることも可能です。
宣誓供述書は面倒だなあと思っていても、案外、簡単に書けてしまうものです。